「ピンチはチャンス！」と言われることがあります。
「ピンチの時こそチャンスなんだ！」と言われても、「できればピンチにはなりたくないなぁ～」と内心思っていました。
しかし、６０年近く生きてくると、過ぎ去ってしまえば本当にピンチだった時に大きく成長している現実を目の当たりにします。
「あのピンチがあったからこそ今があるんだよなぁ～」と感じることが少なくありません。
「失敗は成功の母」
「失敗と書いて成長と読む」
など「失敗」に関する名言もたくさんあります。
「ピンチはチャンス！」と言われた時に、自分の中で腹落ちするためには何かが足りないと感じていました。
理屈（左脳）では「ピンチはチャンス」なんだと無理やり思おうとしても、感情（右脳）では、「そうは言ってもピンチって避けたいし前向きになりづらいよなぁ～」と感じてしまう自分がいました。
「ピンチはチャンス！」というのは、後ろ向きなことを無理やり前向きに考えようとしていることのように感じていました。
例えて言えば、「雨の日は嫌だなぁ～」というのを「雨の日も農家の人には大切な日だ！」「雨の日もなければ日々断水になるじゃないか！」というような感じでした。(笑)
それが「ピンチはチャンス！」と思えるようになったきっかけは、「大変と書いて大きく変わると読む」、「大変」なことが起きたら大きく変わるチャンスなんだ、と言われた時に、「大変」と「ピンチはチャンス」がリンクして、そうか「ピンチ」というのは「大変」なことだから、「ピンチは大きく変わるチャンスなんだ！」と腹落ちしました。
物事がうまく進んでいる時には、自分や環境を変えようとはしないですが、ピンチや大変なことが起こったら、何かを変えていくしかありません。
物事がうまく進んでいる時には、「変える選択」と「変えない選択」を選べるので、人間は弱い生き物なので、ついつい「変わらない選択」を選んでしまいます。
一方、ピンチや大変なことが起きた時には、その状況から脱出したければ「変わる選択」を選ぶしかありません。
「NO CHOICE！」です。
選択肢があると人は楽な方に流れますが、選択肢がなければそれを選ぶしかなくなります。
そう思えれば確かに「ピンチはチャンス！！」だよな～と思えるようになりました。
大変のことが起きたり、「ピンチかも？！」と感じたら、それは神様からの「変われ！！」という合図かと思うようになりました。
そう思えれば、ピンチを前向きに感じられてストレスが少なくなってきました。
私の好きな言葉に中村天風先生の「人生は心１つの置き所」という言葉がありますが、物事は受け止め方が前向きになれば、結果もいい方向に向かうと信じています。
マイナス思考は無意識（感情）の力
プラス思考は意識（理性）の力
と言われていますが、「ピンチ」「大変」と感じた時に、意識（理性）的に「変わるチャンス」「NO CHOICE！」と思えれば、少しは生きやすくなるのではないでしょうか？！