余計なことするな!?

ドラマのシーンで上司が部下に向かって「余計なことはするな!お前は言われたことだけしていればいいんだ。」というシーンがあります。
スタッフは、上司のコマのように上司から指示を受けた仕事をきちんとこなしていくのが部下の仕事のように思われていた時代があったように思います。
特にカリスマ経営者のようなトップダウンの会社では、スタッフはトップの思いを忠実に再現していく人が優秀な社員のように思われていました。

時代は変わって、どんなに優秀な経営者でもトップ一人で経営していくことは難しい時代になってきました。
トップダウンですべてのことを指示命令できないぐらい、世の中は複雑になってきているように思います。

カリスマ経営者が指示命令する組織よりも、社員全体で考える集団の方が絶対に強い時代になってきました。
そうは言っても、社員1人1人が考える組織作りというのはとても難しく感じます。
これからの時代は、「言われたことだけしていても評価されないぞ!なぜ余計なことをしないんだ!!」という時代のような気がします(笑)

「余計なこと!」と「無駄なこと!」は似て非なりと思います。
「余計なこと」というのは、「自分の頭で考えたこと」だと思います。
「上司から言われたことだけする」のではなく、「自分の頭で考えたこと」を提案、行動していくことがその人の成長にとっても大切な気がします。
言われたことだけしていても、絶対に成長はしないです。
そうは言っても、言われたこともきちんとできない人が、自分の頭で考えたことを行動することは無理があるかもしれません。

武道の世界には「守破離(しゅはり)」という各段階がありますが、まずは基本を身につける「守」の段階では、言われたことをきちんとできるようになって、「破」では少しづつ基本から離れていって、「離」において、初めて自分の頭で考えたことが評価されてくるのかと思います。
組織においては、この「離」の人間が多い組織が強い組織だと思います。
トップ1人が考えれることには限界がありますが、社員1人1人が組織をより良くしようと考えてくれれば、「3人寄れば文殊の知恵」と言われるようにいろんな知恵がわいてくるように思います。

「余計なこと」「おせっかい」というのは、自分の頭で考えたことですので、「余計な事」歓迎!「おせっかい」大歓迎!!の組織を作っていきたいです。

 

 

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