I love me.について

広島の美容整形のCMで「美容整形をしてI love me.になろう!」という趣旨のCMが流れていて、うまいこと言うな、と感心して見ていました。
一方、ある経営者のセミナーで「I love me.の人間は経営者や上の立場には立てない!」という趣旨のことを述べられていました。
同じ「I love me.」なのに、いいイメージの「I love me.」と悪いイメージの「I love me.」があることに気づかされました。
私が子育てをしていくうえで、「自己肯定感の強い子供になってほしい!」という気持ちはあります。
自分が自己肯定感を持てないで育ったので、自己肯定感のある人が羨ましかったです。
今では年齢とともにあまり自己肯定感にはとらわれなくなってきましたが、若い時は自己肯定感が強い方が生きやすいのではないかと思います。

上記のように、同じI love me.でも受け止め方が違うことで少し考えるきっかけになりました。
I love me.を「自己肯定感」と受け止めるか「ナルシスト」と受け止めるかで、意味が違ってくるのだと思います。
同様な現象で「腐ること」と「発酵」は同じ現象なのに、その食品が「人間の役に立つか役に立たないか」で表現が違ってくることを思い出しました。
ヨーグルトや納豆のように、人間にとって有益なものは「発酵」と呼んで、お腹を壊したり、食中毒になる場合を「腐敗」と区別します。

「I love me.」も同様に、周りの人の役に立つ受け止め方を「自己肯定感」と呼び、自己中心的で周りを嫌な気分にさせる受け止め方を「ナルシスト」と呼ぶのではないでしょうか?!
美容整形をして幸せになる人と、美容整形をして不幸になる人との境目は、「自己肯定感」を目指しているのか「ナルシスト」を目指しているかの違いのような気がします。

「自己肯定感」なのか「ナルシスト」なのか、「発酵」なのか「腐敗」なのか、大切なことは「誰かの役に立っている!」かどうかを意識して生きていくことのような気がします。

 

 

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